おかげさま
2021年10月09日
『おかげさま』の語源は、恩木蔭様。
夏に、ただ立っているだけの木の木陰に入って涼しさを味わいながら休息をする。
心地よさを感じた人は、ただそこにあるだけの木陰に感謝する。
恩木陰様から来ているのだそうです。
恩は因に心と書きます。
今の自分があるのは、様々な因(行為)と縁(条件が整う)があったからと仏教は説きます。
様々な因と縁があったことを、人間はなかなか気づくことができません。
人は因はすぐ忘れてしまいます。縁は人の目に見えていないことが多いです。
よって、人は因と縁を意識せずに漫然と生きてしまいます。
だから、結果だけが突然生じたように感じてしまうようです。運が悪かったとか、誰のせいだとか、結果を自分以外の何か・誰かのせいにしてしまいます。自分以外に責任転嫁してしまうと、自分自身の問題を自分で解決することができません。
自分自身が有形無形な様々なもののおかげで生きていることを理解し、 目に見えるもの。目に見えないもの、いろいろなものに『おかげさまで』と感謝すること、『おかげさま』と言葉に出すこと、これを心がけると、縁を感じる力が増して、不意打ちが少なくなるそうです。
不意打ちされた場合でも、問題点に気づき解決するまでの時間を短縮できるのだとか。
問題に気付き解決する力を得るためには、自分を生かしてくれるものすべてに『感謝する』という因(行為)をたくさん実行することという着眼点が面白いです。
『おかげさまで』という気持ちを常に持って生きていると、慢心しないのでしょうね。
この記事を書くきっかけを作っていただいた動画に感謝です。