商人道
2021年10月11日
『喜びを知り
有難さを知り
感謝する心を知っている
人は幸せである』
という文章をネット上で見ました。
商売の世界に置き換えてみます。
利益を出す喜びを知っている。
利益を出すことは困難であり、生半可な努力では達成できるものでないことを、知っている。
利益を出したときに、顧客・仕入先・従業員・家族に感謝することを忘れない。
そういう商売は、皆を幸せにする。
商人は、足りないものと余っているものを交換するという物々交換に専業で従事するようになったのが始まりです。
最初は、小さな範囲でしたが、だんだん広くなって、山の物と海の物を交換するために物を長距離輸送するようになりました。民の物流を担い始めました。
商人は、地域から一生動かない人が多い環境では、常に異邦人・変わり者です。警戒される要素満載です。
一方で、足りないものが手に入る、余ったものを捨てなくて済む、知らなかったものが手に入る。嬉しいと感じてもらうのが商人の役割。だからこそ、欲まみれ等と非難・陰口を言われつつも発達した。
欲まみれになってしまうと、嬉しいを感じさせることができなくなります。自己抑制が必要になります。
石田梅岩先生やアダム・スミス先生のいう『共感』とは、周りの人に嬉しいを運ぶことで機能すると考えたいですね。