幸せを流通させる

2022年04月26日

自利利他という理念が仏教の根幹です。

三方良しという理念が商人道(石田梅岩先生)の基本です。

仏教と商人道というのは、非常に相性が良いと思っています。


海辺にある村から塩や魚を山辺の村に運ぶ、山辺にある村から穀物や山菜を海辺の村に運ぶ、互いに足りないものを交換するようになった人間の社会において、この交換を専業にする者が現れたのが商人の始まりという話もあります。


互いに足りないものを補う。これは両者ともにWin-WINの関係です。

他者が足りないものを補う実務に関与して利を得るというのも、仕入客・売上客・関与者の三者がWin-Win-Winの関係です。


商売の本質が、自利利他です。。

自分自身の損得計算ではなく、自分の周りに得を流通させることで、皆が得をし、自分も得をするというのが、本当の商売です。皆が得をする環境を作り出すのが、真の商人だと考えています。


我利我利亡者が、自分の得だけを追求して、周囲に迷惑をかけ、本来ならばきっちり儲けることができる環境を潰してしまうことが、多々あります。

無能な人間が経営者になると、経営環境が悪くなるのは、我利しか見えていないからです。とびっきり有能である必要はないのです。しっかり周りの環境を見ることができていれば、大きな損を被ることはないでしょう。


商売をするならば、自利利他、幸せを流通させるということを念頭に行動しましょう。