心身一如

2021年12月09日

心身一如とは、心と体は決して分けることができないものと捉えている仏教の教え。

長時間、頑張り続けることができないのは、メンタルが弱いからだと称して、メンタルを鍛えるという方多いです。

勘違いしてます。

長時間、頑張ることができないのは、メンタルが弱いというよりも、体力が無いせいです(きっぱり)。

17歳のときに、体を壊して、10年ほど闘病生活した経験があります。

右耳の聴力を喪失し、左耳も高音域の聴力を失いました。眩暈や耳鳴りがひどく、どんなに頑張っても長時間持続することは困難でした。

眩暈が少なくなり、補聴器の発達で耳鳴りを起こす高音域の音が調整できるようになると、作業できる時間が、長くなりました。

なぜか、日本人は、メンタルを強化することに執着しますが、長時間の作業に耐えられる体力をつけることが、第一です。

体力をつけるために必要なトレーニングを継続するためには、メンタルも必要ですが、トレーニングの結果が出て体力がついてくると、トレーニングが楽しくなってきますから、メンタル面は勝手に強化されます。

体力をつけても、頑張り続けると疲労がたまります。しっかり休みましょう。

世の中は諸行無常ですから、好調の時もあれば、不調の時もあります。精神的にきついときもあれば、身体がきつい時もあります。

身心の安定を求めるのではなく、好調や不調の波を素直に受け止めて、しっかり心身の整備にをする。休む、鍛える、治す、いろいろ試すことができます。

一番怖いのは、お金が無い人が、お金のために長時間労働に励んだ結果、体調を崩して、せっかく稼いだお金を、病気の治療代にあてるという、悪循環に陥ることです。