知っている
2021年11月09日
基本的な事柄を説明しようとすると『それ知っています。』というお返事をいただきます。
相手が知っていることを前提に話を進めようとすると、食い違いが生じます。
相手の知っていることと自分が知っていることが違うのです。
同じ単語なのですが、古い知識による定義と新しい知識による定義では異なっています。
同じ単語なのですが、組織が異なると別の意味に使っていることは、よくあります。
ある組織では甲という単語をAという意味で使っている。別の組織では甲という単語をBという意味で使っている。ある組織のAという意味は別の組織では乙という単語が使われている。同じ日本人ですが、組織が違うと会話がちぐはぐになることが多々あるのです。業界が同じだと、同じ単語が別の意味を持っていると、当事者の混乱は大きくなります。
打ち合わせをするときには、手持ちの情報のすり合わせは大切です。
日進月歩な分野での最新知識は常に変わります。
社会情勢の変化により、解釈が変化します。
知識を最新版に更新する作業を怠っていると、時代の流れから取り残されてしまいます。
仏教では、知識はゴミです。物事は常に変化していて形を持たないものという前提がありますから、どんどん陳腐化して使えなくなるものという扱いです。
知識は使い捨てされるものであり、知っているということ自体に価値は無いのです。
知識を利用して問題を解決することに価値を見出しましょう。
知識は、すぐ腐る生鮮食品のようなものです。早めに消費しましょう。腐った知識を使うと”御仲”を壊しますから気を付けましょう。