親ガチャって他因自果の典型例
詐欺等にあってしまったとき、被害をもたらした詐欺師を恨みます。犯人のせいで自分は被害を被った。犯人が悪い、自分は悪くないと、他因自果だと考えてしまうと、その人は何度も詐欺にあうそうです。
浮気する人と結婚して離婚した人も、浮気したあいつが悪い、自分は悪くないと、他因自果だと考えていると、次もおなじような浮気する人と結婚して離婚することになりがちだそうです。
仏教は、どんな時でも自因自果だと考えます。詐欺師の話にのってしまった自分を反省すると、二度と詐欺話にひっかかりません。浮気する人に惚れた自分を反省すると、結婚する相手を慎重に選ぶようになるようです。
仏教は、因(自分の行い)と縁(環境)によって果(結果)が生じるという考え方を徹頭徹尾貫きます。
怪しい話に疑いもしない自分や浮気するような人を好む自分は因ですね。詐欺師や浮気する人は縁です。怪しい話を疑いもしない自分に詐欺師が近づいてきて金が無くなった。浮気するようなチャラい人が好きな自分にチャラい人が近寄ってきて離婚した。自因自果以外の何物でもありません。
詐欺師や浮気する人は縁は縁でも悪縁です。悪縁を断つことは正しい行いです。悪縁を放置せずに罰してもらうことは、他の人の被害を無くす善い行いです。
このとき、詐欺師や浮気する人を縁ではなく他因と考えるとどうなるのでしょう。詐欺師や浮気する人を怨むことになります。詐欺師や浮気する人に対する報復を考え実行します。報復されたほうも逆恨みして報復し返すでしょう。報復の連鎖です。ダブル不倫した人たちの離婚問題が泥沼化するのは、怨みの応酬から抜け出せなくからでしょう。自分は騙されて悔しいから、誰かを騙してやるとなると、自分を犯罪者にしてしまいます。
縁と理解して、悪縁を断つ。
怨を感じて、怨みの連鎖に囚われる。
親ガチャは、自分の果を、親のせいにする、他因自果の典型例です。
親ガチャなどと言っている段階で、怨みの連鎖に囚われる。
自分の身近な相手を怨みの連鎖に巻き込んでいく愚かな発想だと感じます。
自分の今は、あくまでも自分が種をまいた結果です。
親は縁に過ぎない。
常に自分を反省して自律していく。
親を悪縁にすること無かれです。