道具
2021年11月21日
道具:本来の意味は、仏道を修行するために具える器物のことをいいます。
古代インドの修行僧たちが修行するときの道具は、衣となる布切れ3枚と托鉢用の鉢と歯磨き用の楊枝だけだったそうです。
禅という修行は、無駄を削ぎ落すことを目的にしていますから、無駄な荷物を持っていることはせっかくの修行を台無しにしてしまうことになります。
懸命に修行に励むならば、余分な荷物は不要なのです。
ひるがえって今、モノがあふれかえっています。
どれが自分にとって適切なのものなのかわからないまま取り敢えず選んでしまっていませんか。選ぶだけでも一苦労と感じることも多いでしょう。
取捨選択に悩むよりも、あえて何も持たない生活をしてみることも、面白いと思います。
自分が楽しく生きるための道具って何だろう。道具に拘ってみることも、面白いと思います。
道具に執着すると道具に拘るの違いって何だろうと自問自答するのもよい経験になると思います。
使って『面白い』と思う道具を揃えていく。生き方が明確になっていくことにつながるかもしれません。