作務
2021年09月19日
禅の世界では、日常生活ひとつひとつが全て修行として捉えられています。 掃除や炊事や仕事など
日常的な雑事のことを「作務(さむ)」と呼びます。 座禅と作務を行うことで日常生活の中で自己を見つめ、悟りを見出そうとしているのです。
「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」とは 人間は生まれながらにして仏性をもち、本来みな清浄である」という教えです。禅宗は、禅と作務を行い修行することで 、お釈迦様の悟りの体験を、自己の中に自覚することができると考えています。『自力』で悟るとしているところが特徴です。
『安土桃山から江戸前期の禅僧・沢庵和尚の言葉に、「水を説明しても濡れない、火を説明しても熱くならない。本当の水、本物の火に直に触らなければ、はっきりと悟ることができない」というものがあります。禅の世界では、言葉による説明ではなく、体験そのものを大切にしているのです。』と教えの特徴を説明しているWebサイトもあります。
頭の中でいろいろ考えるよりも、作務をひとつひとつ、丁寧に、意識を集中かつ開放して、行うことが、肝心ということになります。
『まず、やる!』が鍵を握っています。