2021年11月06日

五欲

色:モノが欲しい

声:良い音を聞きたい

香:良い香りを嗅ぎたい

味:美味しいものを食べたい

触:気持ちいいものに触れたい

人間は、五欲を持つといいます。子孫を残す、外敵から身を守る、生きていくために必要な欲と言われています。

困ったことに、人間は、『もっと』良いものがあるのではないかと探し求めてしまう、執着してしまう生き物なのです。

お腹がいっぱいになればよい→美味しいものでお腹を一杯にしたい→高価な食べ物を食べたい・・・・・

、どんどん欲が膨らんでいく。

この欲の膨張を食い止めるのが『足るを知る』という教え。

昭和の時代、お店は夜は閉まっていました。

平成の時代、お店が24時間営業になりました。

令和の時代、お店に行かなくても宅配してくれるサービスが充実してきました。

漫然と生きていると、際限なく求めてしまいやすい困った時代に生きています。各種サービスの発展は、便利を通り越してしまったようです。 

簡単に欲を満たすことができる時代ですから、際限なく欲を満たそうとすると経済的に破滅します。

どの時代でも『足るを知る』の実践が求められてきましたが、今では24時間戦えますか状態です。


『足るを知る』

自分にとって必要なものを見極め、自分がすでに持っているものを知ること。



余計なものをそぎ落としていけば、必要なものだけが残るという考え方もあります。

必要なものだけ残すというのも味気ないものです。自分にとって必要なものとは、自分がどう生きたいかによって決まるとしても、諸行無常ですから、刻々と変化し続けることになります。 現在必要でも将来は不要になるものも、現在は必要ないものでも将来必要になってくるものもあります。


物事の本質を見極めることができる眼力を身に付ける過程で、偽物をつかまされることが多々あります。悔しい思いをしたから、本質を見極めることができる眼力が養われます。

必要なものはこれだけど、ちょっと贅沢してみようという遊び心も人生を楽しくすると思います。


結局、


今、生きるうえで必要なものは何であるか、常に自分自身に問いかけていく。

無いものよりも、既に持っているものに着目する。


時代の変化により、無いものは、無くてもかまわないものになる、かもしれない。

ならば、既に持っているものを、より活用するように心がける。 

既存のものでは補えない、本当に不足しているものを充足していく。


無いからできないという言い訳をしない。

無くてもやってみるという行動が大切。


こんな感じに思う今日この頃。