現在完了形
夢は、見るものではなく、叶えるものだという僕の価値観があります。
夢の実現のために、いろいろ考えるときは、「なりたい、できる」という言葉をあまり使わないようにしたいです。出来ていない自分に執着してしまい、今の自分から一歩踏み出せなくなるからです。『なれた、なれない』や『できた・できない』に拘ると、『なれなかった』や『できなかった』ときに勢いが止まってしまいます。自分自身に体裁が悪く『なれなかった自分』や『できない自分』を正当化する言い訳を考えだしてしまうと夢の実現が遠のいてしまいます。
因と縁が合致したときに果が出るという考え方に当てはめると、因を積んでも縁が無ければ果は出ませんし、縁があっても適切な因を積んでいなければ善果はでません。夢の実現の途中の『できるできない、なれるなれない』に一喜一憂することはないと思うのです。
夢を叶えるためには、
因を積む、縁を整えるという動作は、常に継続します。
継続している状況を示すためには、どのように言葉を使えばよいか探してみました。
意外なところに見つかりました。英語の文法の一つです。
現在完了形「継続の用法』
have + 過去分詞+ since あるいは for ですね。
継続の用法は「(今までずっと)〜している。」という意味で、過去に始まった状態が今もずっと続いていることを表しています。
since は 過去のある一点から今という期間を表すために使われます。イメージは『ある時から→今』:2000年から今まで、ずっとやってきた。
for は 現在からさかのぼったある時点から続く期間を表すために使われます。イメージは『ある時←今から』:この10年間ずっとやってきた。
まさに継続していますね。
いろいろ調べたら、現在完了形はobjective expression(客観的な表現)なのだそうです。状態が継続していることを感情をこめずに伝えるときに用いられるとか。
継続することに込められた情熱とか努力を伝えるsubjective expression(主観的な表現)にしたいなら現在完了進行形を使うのだそうです。
have + been ~ing ですね。
客観的表現と主観的表現は両方使いたい表現です。
ジェームズ・アレンさんが『思考は現実化する』と主張されて以来、自己啓発関連では、『思考を現実化する』ためのメソッドが様々提案され、流行り廃れていきました。
頭や心の中にある思考は言葉になって可視化します。
言葉の使い方を間違えているから、現実化しないのではないかとこの文章を書いていて 思いました。
文法を正確に学んで、語彙を増やし、表現を豊かにするという訓練は大切です。
夢の実現のために、いろいろ考えるときは、夢を叶えるための様々な作業を継続している・整えているという風に、言葉を使っていきたいですね。