論議

2021年12月28日

論議:教義を明らかにするために問答すること。お釈迦さまの教えを分かりやすく解説でき ること。

「論議」は、「お互いに意見を述べ、理非を論じ合うこと」という意味の言葉です 。複数の人が、問題について 意見を述べ合い、解決策を探る、答えを見出すという協調的な言葉です。

一見似たような言葉(順番を入れ替えた)に「議論」という言葉がありますが、こちらは「お互いの意見を述べ、論じ合うこと」という意味の言葉です。 相手を論破して意見の優劣を決めるという好戦的な言葉です。

停滞している組織は、問題を解決するために論議するのではなく、問題を利用して相手を倒そうとする議論が行われています。

強調して問題を解決するための策を練るのではなく、相手を倒すことが目的になっていますから、相手が有利になってしまう形で問題が解決するくらいなら先送りにするほうがよいになってしまいます。

勢いがなくなってしまった組織を再び動き出すようにするには荒療治が必要です。

分社化と事業売却など、現在では様々な手法が用意されていますから、議論ばかりしているところは、思い切って分離してしまい、議論の場を無くしてしまうというのも一つの手ではないでしょうか。

組織の長が独裁的で反論を許さないという、議論すらできない組織もあります。組織の長に媚びへつらう連中が不正に手を染め、組織を腐らせてしまい、ささいなことがきっかけであっけなく崩壊してしまいます。


協調関係が如何にあると、うまく物事が進むのかを、表現している言葉が「論議」だと思います。

誰もが自分の権利を声高に主張する現在、問題の解決するために互いに譲歩できる妥協点を見出す作業が疎まれていますが、これが上手いと非常強い武器をもっていることになります。。妥協点とは、数学的にいえば接点・接線です。異なる数式でも接するところがあります。

分離していたものを統合していくことを心がけましょう。