迂回する=様々な役割を演じて楽しむ

2021年09月18日

ありのままの自分でいることができるか?

ところで、ありのままの自分って何だろう? ありのままの自分に拘ることに意味があるのだろうか、正直、僕にはわからない。

夫としての自分、父親としての自分、息子としての自分、友人としての自分、プータロウとしての自分、嫌われ者としての自分、税理士としての自分、法人の社長としての自分、マンション管理組合の理事長としての自分、SailingBoat乗りの自分、Bowling競技に参加している自分、ゴルファーとしての自分、右耳が聴こえない自分、高血圧症を抱えている自分、色んな立場をやっている自分がいる。

どれも偽りのない自分。

好むと好まざると自分に割り当てられた役割があり、それを演じている自分がいる。演じて楽しいときもあれば苦しい時もある。

17feetのちっぽけなSailingBoatで、風が強く波が高い日に海の上にいるときは、ビクビクしながら勇気を振り絞っている。海に出てきたことを後悔しつつ、ビクビクしている状態を楽しんでいる。矛盾を楽しんでいる自分がいる。

今の僕の現世における自分の人生の目的は、『幸せだとたくさん感じる』ことに尽きる。

人生の目的がしっかり定まっていれば、目標を実現するためには、迂回したり、撤退したり、意地を張ったり、韜晦したり、いろいろな方法を試さなければならないときがあることも理解できるし、目標を実現するためにあちこち飛び回っても迷子にならない。心の中の羅針盤がきちんと今いる位置を示してくれる。

最短距離を最短時間で進む必要がある局面もあれば、回り道をのんびり楽しみながらゆっくり進んでよい局面もある。自分の人生の目的が何かしっかり定義していれば、目的に向かって進んでいる限り、道中は楽しい。最短時間で進む必要性を感じない。失敗談をたくさんこしらえることも、将来、酒の席で自分の過去を振り返って、たくさん笑うことができるだろう。

ありのままの自分という訳のわからないものを探すよりも、自分の人生の目的をしっかり見極めて、実現する覚悟を決めて、状況によって割り当てられる多種多様な自分の役割を全力で演じてみるほうが面白い。演じてみることで新しい自分を発見できるかもしれない。 

将来、良い果実が取れるように、現在、せっせと種まきをする。種まきする箇所は、多種多様のほうが何が起きるかわからなくて、人生が面白くなると思う。