酔生夢死
2021年09月20日
酔生夢死 とは?
何もせずに、むなしく一生を過ごすこと。生きている意味を自覚することなく、ぼんやりと無自覚に一生を送ること。酒に酔ったような、また、夢を見ているような心地で死んでいく意から。
『酔うために生き、夢のために死す 。』なんて読めるから、字面からするとカッコよいのだけれども、ネガティブな意味を持つ。
『生きている意味を自覚することなく 』:ここが一番問題になる点。
人間は、欲のかたまりというべき存在。
欲に執着すると、煩悩となり、人を苦しめる。
①金を稼ぐことに執着・・・人を騙してでも稼ごうとする。
②金を貯めこむことに執着・・・払うべきものを払わずに金を貯めこもうとする。
③お金を使うことに執着・・・収入以上に支出して借金持ちになる。
金を稼ぐ・貯める・使うという行為は、本来、人間の生活を成り立たすために必要な行為なのだが、ひとたび錯覚すると邪悪な行為になってしまう、囚われてしまう人は、非常に活発な虚しい人生を送ることになる。
そもそも、人間は、現世にすっぽんぽん・手ぶらで登場し、現世から退場するときに持っていくことができるのは三途の川の渡し賃だけ。現世でどんなに稼いでも・貯めこんでも・使っても、最後は手ぶら。
生きている意味の自覚とは、人間は生まれてきたときも死ぬときも手ぶらであるという点から、覚えると良さそうだ。
さて、皆さま、どのように自覚します?