アダム・スミス その壱
2021年10月06日
1776年にアダム・スミスが発表した『国富論』を簡略化すると、
・各人が社会全体の利益のために努力しようと考えているわけではない。
・各人は自分の努力がどれほど社会のためになっているかを知っているわけではない。
・外国で働くよりも、自国で働くことを選択するのは、自分が安全に利益をあげるため。
・生産物の価値がもっとも高くなるように労働を振り向けるのは、自分の利益を増やすため。
・市場の参加者が以上のような者であっても、見えざる手に導かれて、参加者がまったく意図していなかった目的を達成する。
ということになるそうです。
『自由主義経済は、参加者がひたすら自己の利益を追求しているにもかかわらず、参加者の行為の蓄積が、最終的に社会全体の利益の増大をもたらす仕組みである。』そうです。
我利我利亡者たちが参加する市場に見えざる手が働いて社会全体を富ませるのは何故か?
この答えは、1759年に発表された『道徳感情論』にあるそうです。
1759年について人間の道徳感情について研究した結果を発表しました。
人間の道徳感情に、市場への参加資格があるか否かを求めています。
人間の道徳感情が、見えざる手が働く要因であるということになります。
次回は、『道徳感情論』についてまとめます。
参考文献『なぜ経営者は石田梅岩に学ぶのか?』著者森田健司
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