他因自果の怖いところ
2021年09月23日
何か失敗したときに、他人に責任転嫁する。
あいつのせいで、自分がひどい目にあった(他因自果)と考えるとき、下記のようなループに入ってしまう。
部下のせいで・・・・
同僚のせいで・・・・
上司のせいで・・・・
会社のせいで・・・・
政府のせいで・・・・
不景気のせいで・・・・
時代のせいで・・・・・
と、わだかまりがどんどん大きくなって止まらなくなる。同じことに拘り続け、延々と非難し続けないと気がすまなくなってしまう。
一所懸命に頑張る人・真面目な人ほど、他因自果に囚われると、わだかまりを抱えこんだままになってしまう。こうなると、人間関係からは苦痛しか感じなくなる。
わだかまりを延々と持ち続けて人生がつまらなくなることが、他因自果の一番怖いところ。
では他因自果の考え方を改めるには、
1.他因自果は愚痴の発想と仏教では教えられる。愚痴の発想の反対語は 智慧の発想。
何事も自分が蒔いた種から生じるという自因自果を智慧の発想と仏教では教える。
結果を自分の蒔いた種の果実と理解すれば、他人に対する怒りも収まる。拘りがなくなる。
2.宇宙の時の流れからみれば、人間の人生は泡沫のようなもの。諸行無常の世界で些細なことに拘るなと考える。
3,人生の目的は幸せを感じることと定義すれば、わだかまりは間違いなく妨害物。さっさと捨ててしまうほうがお得と考える。