多聞
2021年12月31日
多聞:お釈迦さまのご説法をたくさん聞くこと。
ただ多く聞くだけでなく、真剣に聞く。正確に聞く。真意はどこにあるかを見抜くことが肝心です。
忖度された報告を聞くと、判断を誤ります。虚言に惑わされると、判断を誤ります。歪んだ価値観の持ち主からの報告は、常に偏向してますから、事実が主義主張で脚色されて創作物となり、真に受けると判断を誤ります。
一つの事について、複数の人から報告を受けたとします。報告者はそれぞれ立場が違いますから、違った報告になります。相手の立場を考慮して、報告にどういう脚色が入るか考えながら聞くことが、判断を誤らないことにつながると考えます。組織を崩壊するのは、追従者からの忖度が入った報告があがり、それを鵜吞みにして組織の長が行動したときだと、長たる者は常に自分に言い聞かせたほうが良いでしょう。
悲観的な報告・楽観的な報告だと、楽観的な報告にすがりたくなります。しかし、楽観的な報告や悲観的な報告がなぜ上がってきたのかはよく吟味したいです。勝ち戦の情況で最後の一押しを躊躇してしまうと勝ちは逃げていきます。負け戦の時に早い段階での退却を躊躇したがゆえに、さんざんに打ち破られて潰走してしまったなんてこともおきます。
情報収集は判断し行動するために行うものです。情報の収集が目的になってしまうと動きが取れなくなります。