天眼
2021年12月29日
天眼とは「すべてを見通すことのできる眼」のことをいいます。
過去・現在・未来などあらゆることを自由自在に見通すことができるのです。現在しか見えない肉眼よりも一歩進化した眼です。
天眼は鋭い洞察力のある人が持つ眼だと言い換えると判り易いのかもしれません。
通常の人間が持つ目である肉眼は、現実世界の形のあるものしか見ることができない眼です。
慧眼は、現実世界は一切空(形が変化していく)であると見抜ける眼です。
法眼は、人々を救い、悟りの境地に導くためにすべての物事を見極める眼で、菩薩さまが持たれています。
仏眼は、肉眼・天眼・慧眼・法眼を全て備えた眼です。
煩悩や欲にまみれた人間は、肉眼しか持てないそうです。
煩悩や欲に囚われていると、ついつい、ものの見方に自分の欲が干渉して、自分に都合が良い結果が 見えた気がして、間違った選択をして大損したりします。
主義主張も煩悩や欲ですから、物の見方が歪みます。問題の解決のためには、他の派閥の人の策が明らかに優れているのに、自分の派閥の策を採用したりする責任者が大半です。
煩悩や欲には囚われていないが、肉体や物質の束縛からは逃れられていない人間が持つ目が天眼なのだそうです。
慧眼・法眼・仏眼を持つことは困難です。天眼ですら難しい。
常時、天眼を持つことができなくても、一瞬だけならば、客観視することはできます。
せめて、重要だと思うことだけでも、自分の主観ではなく、客観で見て判断してみましょう。