妙有
妙有(みょうう):言葉だけはあるけれども、実際には存在しないもの。
人間は、妙有に影響を受けて生きています。
お買い得品という言葉に踊らされてしまっていませんか。余分に購入してしまう、必要ないものを購入してしまう、お小遣いがいつも足りなくなってしまう、ありがちです(苦笑)。
『噂におびえて暮らす』というのもそうですね。
噂を冷静に分析しないで、噂に踊らされてしまいがちです。
株式市場や為替市場の相場価格などは、市場に人々の欲・不安・恐れが凝縮していますから、ちょっとした噂によって価格が大幅に変動します。
噂を流すことで何らかの得をするから、せっせと噂を流す。インターネット社会になって噂の流れる速度・範囲が格段に速く広くなっています。
妙有に影響されて、冷静な判断ができなくなる危険性が加速度的に増しているのが、今。
妙有が充満している時代に生きていますから、自分自身に必要な物は何かを知ることは大切です。自分の基準を自分自身で作って理解する。自分自身の行動基準を守って生活する。自分を楽しむということだと感じます。
必要な物というのは、個人の価値観で大きく変わります。人それぞれです。何をやるにしろ、メリットとデメリットは存在します。世の中、ある人にとってはメリットでも、別の人にはデメリットというしろものが大半です。
流行品が大好きで、常に最新の流行品を身に着けることで幸せを感じることができるならば、せっせと稼いで流行品を追い求めるのは、無駄遣いとはいえないと思います。借金まみれになるのは愚かですが。
流行品には無頓着で、自分の好きな物以外は必要ないという人もいます。自分の好きな物に拘って幸せを感じるというのも素敵なことで、無駄遣いとは思えません。好きな物を購入するために、生活必需品をケチって、健康を損なうというのも愚かですが。
何をやるにしろ必要な物は、お金ですが、お金は必要な物と交換して初めて価値が出るものであって、お金を積んどくだけならば、いくらあっても無価値だということに気が付いた人のほうが、より幸せを感じる機会が増えると思います。
必要な物は、自分がやりたいことがあるならば探すことは易しいです。自分がやりたいことを探すという作業を体を動かしてやってみるのは重要です。体を動かさず頭で考えているだけでは、妙有に不安や恐れを感じる機会を増すだけです。
妙有に踊らせられず、たくさん楽しい今を積み重ねましょう。