富とは?

2021年12月11日

一般的な視点から見ると、富とは保有資産のことをいいます。

資産をたくさん持っているだけの人が、博打や麻薬に溺れてしまうことが多いのは、見栄や虚栄心は、どんなにものを買いあさって保有したとしても、満たされることがないからでしょう。保有資産が多くても、心が満たされないから、博打や麻薬に刺激を求めるようになって廃人になってしまうとしたら、富とは何なのでしょう。

貯めこむことに拘っている限り、足るを知ることはなく、保有資産を常に増やすことに拘り、必死になります。 無くなったらどうしようという不安を常に感じて過ごすことが幸せでしょうか。

仏教的な視点で見ると、富とは、買う力! なんだそうです。 

お金は、貯めるものではなく、使うものだからというのが理由です。

ただし、浪費に関しては、戒められています。

仏教は、お金を、何に使えば、幸せかという点に、拘ります。

価値のある使い方をして幸せを感じて、はじめてお金は富になるという考え方です。

お金の使い方は、人生観や幸せとは何ぞやに影響されます。

自分の幸福感を満たすのが満足であり、自利が他利にもなるとさらに幸福感は加速します。

何を買うことができるのか、選択肢がたくさんあればあるほど、楽しくなります。

自利利他を心がけると、自利だけのときのよりも選択肢は増します。お金をうまく使って多利になると、自己の『足り』は常に満たされると思います。

持っている資産を飾っておくだけでは満足感は満たされないのです。どのように活用しているかで富を持っている幸せを感じることができる。富は、量ではなく、質ですね。