対機
2021年11月04日
お釈迦様は、人に教えるときには、教える人によって毎回教え方を変えたそうです。
相手に合わせて、相手の理解が早いように、その人に合わせた教え方をする。
教える側の力量が問われますね。
商品・サービスを相手が受け取りやすいようにするという風に考えると現代風でしょうか。
急いでいる人にゆっくり応対すると、文句が出る。
焦っている人の前で落ち着いていると、怒りが出る。
ゆっくり対応してほしい人に、せっかちな対応をすると、不満が出る。
急いでいる人には、素早く応対する。
焦っている人の場合、落ち着いてもらわなければ話にならないのは事実ですが、頭に血が上っていますから、冷静な対応をすればするほど、親身になってもらえないと怒りが生じるようです。理不尽ですが、非常時は理不尽なことが多々起こります。焦っている人には、落ち着けというよりも、まず望んでいることを聴いてみる。落ち着けないから焦っているのですから、落ち着けというよりも、望みをかなえてあげるというほうが、頭から血が落ちてきやすいようです。
ゆっくり対応してほしい人には、要望解決フローチャートのような作業シートをあらかじめ用意しておいて、まず自分自身で作業シートで作業してもらう。ゆっくり話す人に対応してもらう。
相手を変えることはできませんから、自分がやり方を変える。自分を変えることも難しいから、いくつか事前に対応パターンを作っておき、この人にはAパターン、あの人にはBパターンでなどと、やり方を変えると、余計な不愉快を感じることはお互いに少なくなるようです。