尊敬しつつ否定

2022年09月19日

小乗仏教:自己の救済

大乗仏教:他者の救済


小乗仏教は富裕層向け。

お釈迦様の考え:苦しみから逃れるためには、俗世を離れ、修業を重ね、煩悩を断つしかない。

お釈迦様の教えを実践することは、お金のある一部の方にしかできない。


大乗仏教は庶民向け。

お釈迦様を尊敬し、仏とさまざまな菩薩を信仰の対象として捉え、仏とさまざまな菩薩 が示した教えを知り、生活に取り入れることで救われる。

このやり方ならば、誰にでもできる。

小乗仏教とは、大乗仏教の側からの揶揄的な名称。


お釈迦様は、

人間は五蘊でできている。

色:肉体を含む全ての物質的な存在

受:感覚

想:思想

行:心の動き

識:認識


大乗仏教の代表的なお経である般若心経

照見五蘊皆空:五蘊はすべて空である。


清々しいまでのお釈迦様の教えの否定ですね。

五蘊の存在を明確に受け止めながら、すべて空だと言い切る。

空というのは無ではないというところが、難しいのですが。


ちなみに、

小乗仏教の信徒は1億4千万人

大乗仏教の信徒は2億2千万人

と推定されています。


修業して煩悩を断つのか、

『この世には何もない、何も存在しないのだから悩む必要もない。』 という形で煩悩をさらっと流してしまうか、

僕は、後者を選びます。


全てのものは素粒子でできている。素粒子でできている何かを、何だと決めつけているのは、個々の人々。

ある人にとっては貴重なものも、別の人にとってはゴミにしか見えない。

だから、究極的には何もない。