無財の七施
2021年11月07日
慈善活動という行為は、とにかく、お金がかかります。したがって実施団体は、常に寄付を求めています。
仏教では、「施しは無上の善根なり」という言葉が残っているように、布施を施すことを最も大切な仏道修行としています。
当然のことですが、無いものを施すことはできません。では、財産が無い人は、何もできないのでしょうか?
お釈迦様は財産が無くても 出来る施しがあるとしています。それも7つもあるのです。
眼施(慈眼施):慈しみの眼、優しい目つきですべてに接すること。
和顔施(和顔悦色施):いつも和やかに、おだやかな顔つきをもって人に対することである。
愛語施(言辞施):思いやりのこもった態度と言葉を使って、人に接すること
身施(捨身施):自分の体で奉仕すること。
心施(心慮施):自分以外のものの為に心を配り、心底から、共に喜んであげられる、ともに悲しむことが出来ること
壮座施:他人に場所を譲ること
房舎施:他人に困難をしのぐ場所を与えること
全部、実際やろうとするとちょっと恥ずかしくなるかもしれませんが、やる気になれば実行できそうです。
多分、一番簡単なのは、『ありがとう』と応対してくれた方に感謝することなのではないでしょうか。
感謝の心は、場の緊張をほぐす魔法の言葉だと思います。言った本人も、言われた相手も、周りにいて聴こえた人も良い影響があると感じています。