現成公案
2021年10月27日
道元禅師の著書である正法眼蔵の中で語られている言葉。
現成公案とは、自然界にあるものすべてをありのままに受け入れること、そのことがすなわち悟りにつながるよいう教えです。
たとえ苦しみがやってきたとしても、自分はそれを受け入れるだけの度量の大きさがあると思って受け入れていくという『苦しみとの向き合い方』を示している言葉なんだそうです。
自分がこうあるべきだという理想を持っている人ほど、自分自身の足りない部分に目が行ってしまい、自分自身を卑下してしまう傾向にあります。自分を卑下したことで、周りの人まで苦しめてしまい、ますます自己嫌悪が強くなるという悪循環が待っていますから、足りない部分だけを見るのはほどほどにしておいたほうがよいです。
内面から湧き出てくる真面目さ・素直さ・誠実さなどによって、人の見た目の印象はガラリと変わります。自信を持つことはなかなか難しいかもしれません。しかし、真面目に取り組む、素直になる、誠実に人に接するなどは、自分が決意したら、できることです。
よいこともわるいこともありのままに受け入れる。ないものをねだるのではなく、すでにあるものに気づき・受け入れる。
すでに持っているものでできることから、始める。前向きに行動すると、新しい場所に着きます。新しい場所は未知の世界ですよね。ここでワクワクできたら、元気が出てきます。
未知の世界を目指しましょう。そのためには、まず、自分自身を受け入れましょう。