生死流転の自己と生死の一大事

2021年09月23日

 生きとし生けるものは、生まれては死に、生まれては死にを繰り返す。地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六道を際限なく巡る(生死流転の自己)。

人間は、

 死んだ後にどこに行くかわからないから死を恐れる。

 にもかかわらず、後があると思っているから、今を生きる姿勢が甘くなる。

では、いかに考えるべきか。

 生も喜びであり、死も喜びであると、『考える』べき。原文は『悟るべし』だったが、そう簡単には悟りをひらけないから、とにかくそう思い込もう。

思い込んだ先に、

 人生には終わりがある。終わりがあるとしっかり理解して、初めて今を精一杯生きることができる(生死一大事)。

という人生が待っている。

だから、動機は勘違いでいいと思う。精一杯生きていれば、喜怒哀楽を感じる機会が多くなる。そういう人生のほうが面白いと僕は思う。