破闇満願

2021年10月04日

人間は、手持ち無沙汰に耐えられない動物なんだそうです。

駅のプラットホームで電車を待つ間の数分に耐えられず、売店で何かを購入してしまう。

知人との待ち合わせ時刻の数分に耐えられず、スマートフォンをいじくりだしてしまう。

不安と倦怠を抱えている現実からの逃避のために、気晴らしに趣味や娯楽に励む動物が人間。

ちょっとした隙間時間に、人生は虚しいと感じてしまう。

この虚しさは、人間が必ず死ぬと理解しているから生じるもの、そして、死んだ後のことについては一切分らないから苦しくなってしまう。この状態を無明闇という用語、まったく明かりがない闇という表現で表すのだそうです。

お釈迦様の願いは、人々の無明闇を破って、人々が生まれてよかったと感じること。

人々が生まれてよかったと感じることを、闇を破ってお釈迦様の願いが満たされたことを、破闇満願と表現するのだそうです。

絶対の幸福を感じる瞬間に生じるエネルギーはいかなるものか、感じてみたいですね。