説法
2021年12月26日
説法:仏の教え(法)を説き伝えること。
真実の言葉で
聞き手の能力素質に応じ、
悟るための手段を設け、
悟りの道を示し、
大悲(他者の苦しみを救いたいと願う) の心で説く
のだそうです。
お釈迦様が、聞き手の能力に応じ、それぞれに適した教え方で、理解できるように説法されたため、多数のお経が残ることになりました。
対機説法といいます。
これを実践するには、
教えを受けるべき人の性質・能力を短時間で掴むことが必要です。
その人の性質や能力に合わせた教え方を考える創造性も必要です。
ひとりひとりに違った方法で教えていくには、様々な方法で教えることができる柔軟性が必要です。
個に寄り添うということは、教える側にとって非常に難しいことだと思います。
費用と時間という制約がありますから、企業が従業員の教育を行うにあたっては、最低限、これだけは守りましょうという共通ルール(俗にいう接客マニュアル)を教えるので手一杯というのが現実だと思います。
口先だけでルールを教えても、右から左に抜けてしまいます。
ルール通りにやるとはどういうことか実際にやってみせる。
ルール通りにやってもらう。
ルール通りやるとなぜ良いのか理解してもらう。
ルールの改善を考えてもらう。
指導者役を仰せつかったら、このくらいはやっておきたいものです。