過程

2021年11月03日

『因と縁があって、果が出る』と仏教は教えます。

因は自分自身の行為、縁は環境です。

因をしていなければ、絶対に果は出ません。 

どんなに因を行っても、縁がなければ、果は出ません。

悪い環境では縁に恵まれません。

縁を得るために、悪い環境から抜け出す、善い環境を作るは、人の行為(因)ですが、必ずしも縁がくるとは限りません。環境は自分ではありませんから、自分自身でコントロール(制御) できるものではないです。

縁をコントロール(制御)できない以上、結果は人間がコントロール(制御)できるものではないというのは自明の理です。

人間ができるのは、行為(因)だけ。


結果よりも過程が大切だという話をよく聞きますが、結果のほうが大切です。

事業は利益が出ないと継続できません。古今東西を問わず、『利益が出ないと事業は継続できない』は不変です。ビジネスの世界では結果が全てですが、結果はコントロールできません。過程だけが人間ができることです。

人事を尽くして天命を待つとは、結果はコントロールできないから、せめて自分でコントロールできる過程だけはしっかりやろうねということだと理解しています。

結果が出なければ、過程を見直して修正していくことが大事です。漫然と同じことを繰り返すことは、過程をしっかりやろうねということにはあてはまりません。