逆境と順境
2021年11月20日
逆境という言葉はよく聞きますが、順境という言葉はあまり聞きません。
四苦八苦 という言葉に表されているように現世は苦に満ちた世界ですから、人は逆境にあるのが通常です。
逆境にあっても頑張ることができるのは、逆境下においてでも幸せを感じることができるからです。
順境という言葉があまり使われないのは、良い状態になると、調子に乗って人は慢心してしまい、失敗をしてしまうことが多いからだと思います。
また、逆境にあるときは苦労を気にせず頑張ることができますが、順境になるとちょっとした苦労が辛いと感じてしまう。せっかく 順境になったにもかかわらず、逆境と錯覚してしまうのは哀しいですね。
順境にあっても逆境にあっても、人がやっていることは、ほぼ同じです。
同じことをやっているにもかかわらず、辛さが異なる。
そのときの心の状態に左右されてしまうのが人間。
順境で慢心してもいけないし、逆境に打ち負かされてしまうのもいけない。
常日頃、心の変動を少なくする、心を静かに保つということを実践するのが、大切ですね。
順境だと感じることができる機会は限られていますから、そのときは、楽しみましょう。